2022年を振り返って…
コロナの波も上がったり下がったりの一年。
少しずつ「新しい生活様式」も定着しつつある一方、子どもから高齢者までこれまでのコミュニケーションスタイルが変化し、色々なところで問題も発生してきています。
しかし、私の周囲でもそういった課題に立ち向かい、色々な取り組みにチャレンジされていると感じた一年でもありました。
そして、私個人としては三年が経過し、議員任期も残すところ一年を切りました。
振り返ってみれば、この三年間、先輩議員の皆さんをはじめ地域の皆さんや仲間に支えられ、そして色々なところで活躍の場を与えていただいたことに感謝いたします。
10月からは産業建設常任委員会の委員長という重責も与えていただき、身の引き締まる思いと共に、更なる自己研鑽に努めていく決意をしているところです。
今回も日々の細かな活動をFacebook等に掲載していますが、例年通り一年のまとめとして活動報告を書かせていただきました。
4回の定例会においてもすべて質問に登壇させていただき、我々の未来につながるまちづくりについてさまざまな問いを行いました。
2月定例会では初めて分割方式による質問をしました。
ちなみに、分割方式の質問形式とは、通常は二つ以上の質問項目がある場合に、一問ごとに質問し、その都度答弁を求める「一問一答方式」に対し、質問項目数が多い場合にある一定の数をまとめて質問し、まとめて答弁を求めるものです。
一問一答に比べると深堀をした質問はできませんが、その反面たくさんの質問が可能になります。
今回は新年度予算に関する質疑、そこに含まれる事務事業の整理合理化の進捗、草津駅西口駐輪場の建て替え事業、ロクハプールの在り方検討費についてなど多岐に渡りました。
令和4年度市税歳入見込みについてでは、自主財源の柱となる個人・法人市民税あわせて令和3年度比で113.4%増となっているが、コロナ、海外情勢などを踏まえた経済成長率の下振れ懸念がある中で、その辺りをどのように加味して予算編成がされているか、また人口増加が続く当面の歳入見通しについて質問しました。
歳出については義務的経費(これまでに建てた建物の維持管理などを含む)が多くを占める中で、結果的に自由に使えるお金(投資)が限られてしまうことから、事業のスクラップアンドビルドを繰り返しながら新たな投資や「政策的経費」へ転換しなければなりません。
その中でR4年度予算において「事務事業の整理合理化(R4年度2.5億円の削減計画)」が挙げられているが、これまでの対策実施を含めどの程度進んでいるのか、また削減をするだけでなくサービスの維持向上に対してはどのように考えているか、さらには業務の合理化においてIcTをどのように活用していくのか質問しました。
市税収入については国の各指標から算出し、人口も当面は増加していくことから、市としても収入増の見通しを立てているとのこと。コロナのような経済に一定の影響を与える側面もあるので、本市としてはしっかりとした財政フレームを作っていく。と答弁がありました。
次に草津駅西口自転車駐車場建替えに伴う仮設自転車駐車場において、予算計上にあたり仮設とは思えないしっかりとした屋根設備等を計画されていることについて、そこまでの整備をする必要があるのか、また新たに建てる自転車駐車場については効率的な設備投資で効果的な運用ができるのか問いました。
新たに設置する仮設自転車駐車場の設備はサイクルポート以外にトイレ、防犯カメラなどあるが、それらは他施設で再利用できるように検討している。また、新たに建設する自転車駐車場は地下1階地上3階の建物で、2段式自転車ラックや駐輪ゲートシステム、自転車搬送機などの設備を検討しており、一定の人件費削減も可能となるとのこと。
令和4年度にロクハ公園プールの劣化度調査費用として1700万円の予算を計上されており、新たに建設される仮称草津市民プールと統合するためロクハプールは廃止するという方向性もあるとのことだが、集客面や都市公園の機能から考えても、当該プールはしっかり残していくべきだと考えるが、どのように検討していくのかを問いました。
これについては「ロクハプールあり方検討委員会」においてしっかりと議論をし進めていくと答弁がありました。
6月定例会では中学生の自転車通学安全対策について質問しました。
R2年~R4年の中学生の自転車事故は112件把握されているとのことであるが、交通安全面での課題として、安全意識の未熟さや自転車操作の不慣れが大きな要因を占めているのではないかと考える。
学校現場では「交通安全マナーアップ重点校」として毎年2校を選定し安全教室や啓発などをされているが、学校現場だけでなく指定校の地域も巻き込んだ啓発の取組みを行うことで中学生の当事者だけでなくドライバーの安全意識向上、また新たな地域ボランティアの発掘などができないかを伺いました。
今後は一層の周知啓発に努めるため、警察や協議会と議論した内容を地域まちづくりセンターをはじめとした地域へ情報提供を行うなど、一層の理解を得られるよう活動していく。との答弁でした。
9月定例会では志津小学校の児童増に係る対策と今後の学校施設の在り方について質問しました。
志津小学校では昨年児童数が1000人を超え、教室が足りなくなり図工室などの特別教室を代用するなどしてきたが、来年度仮設校舎を建設し向こう5年間の利用を見込むとのことであるが、市の児童数算定は現在の志津学区の住宅建設スピードを考慮すると甘いのではないかと考える。さらに延長して仮設校舎を利用するとしても、仮設校舎の建設場所が体育館前のスペースであることから、広域避難所に指定されているにもかかわらず、駐車場のスペースや避難所スペースの確保面から本当に問題ないのか疑問がある。
近年は校舎の新設は耐用年数の問題から簡単には建設できないと承知しているが、新たな建設スペースの確保や将来に向けた施設の利用方法などを含めて考えるため、学校現場だけで検討するのではなく、地域とも連携してひとつのまちづくりとしてどのようにあるべきか考えていく必要があるのではないかと問いました。
人口が今後減少していく中で、学校は子どもの学びの場だけでなく、地域コミュニティ活性化の場のひとつとして地域社会の役割を担う重要な場であることは認識している。今後は市内全体でも学校施設の在り方を議論しなければならない局面であることから、地域と共にある学校として、日頃から学校運営協議会等において、地域と教育委員会が共に将来の学校のあるべき姿について、目標や課題を共有していくことが重要であると考える。との答弁でした。
11月定例会では草津市公共交通網整備の計画進捗と今後の取組、そして草津市の投票所の見直しについて質問しました。
草津市公共交通網整備計画は、特に交通不便地の解消として「まめバス」や「まめタク」を運行しているが、路線の網羅はほぼクリアしているものの、運行便数や時間などまだまだ課題がたくさんある。課題解決に向けては民間の運行業者の営業に対する配慮ではなく、しっかり連携していくことで、民間運行業者の利用促進にも繋げていかなければならないと考える。先進地では利用者の利便性向上にIcTを活用するなどさまざまな工夫において、公共交通衰退に歯止めをかけられているが、公共交通の整備においては行政のイニシアティブが大変重要と考えているが市の見解はどうかと問いました。
民間路線との乗り継ぎも含めバス待ち環境の整備検討や周知方法の改善、令和4年10月に近畿運輸局と締結した「地位連携サポートプラン」に基づき、これまで以上に本市と近畿運輸局が協力して課題解決に向けて取り組むとともに、バス交通不便地における地域住民の移動手段を確保するため、コミュニティバスやデマンド乗り合いタクシーを導入しながらこれまでから民間交通事業者と連携し、公共交通の維持に取り組んでいるところであるが、引き続き交通事業者と共に、効率的かつ効果的な利便性の高い持続可能な公共交通ネットワークの構築に努めていく。との答弁でした。
また、草津市の投票所の見直しについては、これまでほとんど変わっていない投票所において、なかなか手付かずのバリアフリー解消問題、住宅地形成の変化による投票会場への行きにくさ、地域コミュニティの変化による指定投票所への行きにくさなどから、投票率を向上させる目的でも「共通投票所」制度(決められた投票所だけでなく、市内のどこの投票所でも投票できる仕組み)を導入することができないか問いました。
二重投票の防止やセキュリティ確保のためすべての投票所をネットワーク回線で結ぶ必要がありシステム構築費が膨大にかかるため現段階では考えていないが、今後も引き続き先進自治体の調査研究を進めていくとのことでした。
当該制度の導入については、マイナンバーカードなどの活用で投票所における人件費の大幅な削減等が可能で、二重投票などの防止も技術面や費用面で実現可能だと考えます。
今後も制度導入実現に向け取り組んでいきたいと思います。
議会録画中継はこちらからご覧いただけます
●令和4年2月定例会での一般質問
●令和4年6月定例会での一般質問
●令和4年9月定例会での一般質問
●令和4年11月定例会での一般質問
私の住む地域では流入者がどんどん増加しとても賑やかになってきています。
まちづくり協議会や各町内会でも持続可能な地域コミュニティを再構築すべく、令和4年度から様々なプロジェクトが始動しました。
私もいくつかのプロジェクトに参画させていただいていますが、本当に活力のある取り組みばかりで大変元気と勇気をもらっています。
特に普段より、子どもたちを見守り育てる環境を構築いただいている地域の皆さんには感謝そのものです。
2023年も「獅子奮迅」の気持ちで、地域のみならず草津市全体を盛り上げていけるよう頑張ってまいります!